北海道へ帰るため、大阪で自転車を盗んだ男子大学生が、１８日に静岡県で逮捕された。大学生は連日の猛暑の中、盗んだ自転車をこぎ続け、５日がかりで３００キロ以上を走った。

　窃盗容疑で静岡県警牧之原署に逮捕されたのは、北海道北見市の北見工業大３年・●容疑者（２０）。野外ロックフェスティバルを見るため飛行機で大阪市に来ていた同容疑者は、１３日午前１０時半ごろ、同市北区の路上で、同区内の女子高生（１６）の自転車（７０００円相当）を盗んだ疑い。

　１７日午後１１時ごろ、静岡県牧之原市のコインランドリーで洗濯していたところを職務質問され、犯行が発覚した。自転車の防犯登録シールははがされており、車体番号から盗難届が出ていることが判明したという。

　●容疑者は「大阪であったコンサートの帰りの交通費を節約したかった」と供述している。逮捕当時の所持金は、約１万２０００円だった。北海道の自宅へ戻るにはお金が足りず、「とりあえず（自転車で）東京に行こうと思った」と話しているという。

　女性が乗っている自転車にバイクで近付き、前かごからバッグをひったくったとして、宇都宮東署は十四日、窃盗の疑いで宇都宮市、工員の少年(17)を逮捕した。

　宇都宮市内では七月から、女性ばかりを狙った十四件の連続ひったくり事件が発生している。これまでの犯人の目撃情報などから、同署は少年が連続事件に関与している可能性があるとみて調べている。